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霧島の山懐に抱かれて移住。霧島連山登山1500回を達成。

宮之内さん

宮之内さんが霧島地区に移住したのは、定年になってすぐ、同じ霧島市内の隼人町から現在の「霧島・高千穂リゾートランド」へ。


域内移住とでも言うのか、距離や時間はさほど遠くないが、宮之内さんにとっては霧島連山から桜島まで見渡せる現在の場所への移住は最優先事項であったようだ。


山が見える気持ちの良い環境で、「落ち着く」のだという。

それもそのはず、宮之内さんは今年の1月、前人未到の霧島連山登山1500回を記録した人なのだ。


「一日に2つ登っても1回、縦走しても1回です。」季節によって山行きの頻度は違うが、週に2回程登っても、15年かかる計算だ。


1500回目はだれにも言わず、奥さまと二人で登った。
「今日も行ってきましたよ。」と近所を散歩するような気軽さで言われる宮之内さんは昭和3年生まれ。


驚くべき体力と行動力である。
「霧島山は、季節季節でいろいろに変化する動植物を楽しむことができます。


3月の大浪池のマンサクと花リンドウ、5月はえびの高原で天然記念物のノカイドウ、中旬には新燃岳のミツバツツジの群落、それが終わるころにはしかのミヤマキリシマが全山を埋めます。


夏に入るとオオヤマレンゲ、夏椿と続き、秋はリンドウ、そして至る所で違う景色を見せる紅葉、冬には樹氷を見ることができます。」

いつ登っても、何回登ってもその時々で違う表情を見せるのが霧島山の魅力のようだ。


「だれでも登れるのがいい。」とも言われる宮之内さんだが、誰にでも登れ、楽しめるように登山者を援助してきた。


平成10年、正式に「霧島トレッキングガイドクラブ」を結成。

数多くの登山者を案内してきたほか、「霧島の自然を考える会」の活動を通して霧島連山の自然保護を訴えてきた。また最近では、今でも火山活動を続ける山の状態を、登山仲間と協力し、行政と連携してその活動状態をレポートしている。


登山中に噴気、噴気音、臭気などの異常を感じたら市の防災部署と連携を密にして防災に役立てようと考えてのことだ。


また周辺地区の小学校に依頼されて小学生たちの登山に同行し、動植物など山の魅力、火山のことを伝えるのも大きな楽しみとなっている。


小学生や山で知り合った人たちから届くお礼状も励みになる。


一方で、霧島市文化財保護審議委員も務める宮之内さん。

霧島市の歴史的文化的側面についても、地元の人以上に詳しい。


「歴史が好きな人も、そうでない人も楽しめる。」という史跡巡りも、霧島の楽しみの一つだという。


移住者の大先輩であり、霧島の山と歴史の生き字引き、宮之内さんはそんな頼もしい人だ。